1台のエアコンで複数の部屋を冷やすには2台のサーキュレーターを活用

1台のエアコンで複数の部屋を冷やす戦略

たとえ家にエアコンが1台しかなくても、サーキュレーターを上手に使うことで、2つの部屋を同時に涼しく保つことができます。

ここでは、サーキュレーターを利用して空気の流れを効率よく制御し、1台のエアコンで2部屋を冷却する方法を紹介します。

多くの古い住宅やアパートでは、エアコンを壁掛け式で1台のみ設置することが一般的です。

しかし、間仕切りを撤去すれば広い空間として使用でき、2台のエアコンは必要ありません。

特に夏場はエアコンを長時間使用する家庭が多いため、節約を心掛けたいものです。

もしも近い将来に引越しを予定しているなら、エアコンは1台でも問題ないかもしれません。

このアドバイスは、そういった家庭に特に役立つでしょう。

サーキュレーターは数多くのメーカーから販売されており、大型家電専門店に行けば実物を見ながら選ぶことが出来ます。

サーキュレーターを選ぶ際のポイントはいくつかありますが、動作音が静かか、首振り(上下左右)が可能か、リモコン操作ができるか、実際の風量はどうか、自分の部屋にマッチするデザインか、などを実物を見ながら選ぶことをおすすめします。

1台のエアコンと2台のサーキュレーターで冷気を分散

まずはエアコンが設置されている部屋を集中的に冷却しましょう。

適切な設定温度は約18度が目安です。

え、18度?

そんなに温度を低く設定したら寒すぎない?
おまけに電気代が高く付くんじゃない?

今回は1台のエアコンで2部屋を冷やそうというものですから、18度設定でもそんなに冷えずぎる事はありませんし、エアコンを各部屋に1台ずつ設置するよりは電気代は安くなりますのでご安心ください。

さて、この18度に設定した冷たい空気を他の部屋に効率よく拡散するためには、サーキュレーターを2台使用すると効果的です。

1台でもある程度効果はありますが、2台あるとより早く広範囲を冷やすことが可能です。

2台のサーキュレーターの配置方法

1台目をエアコンの直下に置き、しっかり冷やされた部屋の冷気を他の場所へと押し出します。

台所の換気扇を常に動かし、温かい空気が外へ逃げるようにしてください。

サーキュレーターの風向きを調整し、熱い空気を効果的に換気扇へ導くことが重要です。

2台目のサーキュレーターは、稼働中のエアコンがある部屋の入口に配置し、そこから外へと冷気を送り出します。

サーキュレーターの利点は、風を一方向に送るだけでなく、渦を巻くようにして部屋の隅々まで空気を循環させる能力にあります。

さらに、そのコンパクトさでスペースを取らず、扇風機以上の風力で素早く空気を循環させることができます。

部屋がつながっていて開放的な空間であれば、この方法でさらに多くの部屋を効果的に涼しく保つことができます。

エアコンが一台しかない場合でも、サーキュレーターをうまく使えば、効率よく冷気を循環させることができます。

サーキュレーター効果を高める便利なアクセサリー

二台のサーキュレーターを使用すれば室内全体に冷気を行き渡らせることができますが、いくつかの簡単なアクセサリーを加えることで、さらに冷却効果を向上させることが可能です。

以下の便利アイテムを使って冷却効率を高めてみましょう。

冷却効果を向上させる便利なアイテム

・直射日光を避けるために、窓にサンシェードやすだれを設置
・カーテンは厚手のものを選び、UVカット機能付きのレースカーテンを使用
・玄関ドアには外気を遮断するカーテンを設置、外からの熱気の侵入を防ぐ
・エアコンのフィルターは定期的に清掃
・接触冷感機能付きのラグを使い、部屋の冷涼感を高める

1台のエアコンでも2部屋を効率よく冷やす

サーキュレーターは夏だけでなく、暖房時にも空気を循環させることで省エネ効果を発揮します。

また、換気や洗濯物の部屋干しを早く乾かすのにも役立ちます。

サーキュレーターの運用コストはエアコンに比べ格段に安いです。

1時間あたりの電気代(目安)は

・サーキュレーター:約0.5円(モデルにより若干の差はあります)
・エアコン:約25円(設定温度、モデルの違いによりかかる費用は異なります)

各部屋にエアコンを1台ずつ設置するよりも、エアコン1台+サーキュレーター2台の方が電気代の節約になることがお分かりですね。

電気代を抑えて、夏を快適に乗り切りましょう。